2021.06.16ブログ
「たしなみ」その先には?
『たしなみ』と聞くと、どんな印象ですか?
家柄や育ちもよい女性が
ちょっと背筋がピンとして、洗練された雰囲気、
高尚な手習や振る舞いをしている・・・
どこか品性を感じ一目置かれるような
出来る上品な大人の女性、
そういったイメージかしら。
私が感じたことは、
所作や心遣い、言葉使いやちょっとした仕草が
流れるように綺麗で、知性や教養を感じさせる印象。
それを感じさせるのは、
様々な視点を持ち、教養を身につけて、
人としての在り方にまで影響するのではないかしら?
今まで、日本海外と様々な方々と接する機会が多かった中で
たしなみが一流と感じる人と
そうじゃない人がいると感じた人がいて、
その違いは一体何でしょう?
決してお金をたくさんもっている人、
権力や地位がある人が一流のたしなみができているか?
と言われると、そんなことがなくって、
一流の『たしなみ』ができる人は、どこへ行っても目を引き、
堂々と振る舞えて存在感があるんです。
常に目配り、気配り、心配りをして
信頼を得られ、大切なお友達にも自信を持ってご紹介も出来るんです。
その結果、ご縁も繋がりやすく、
ビジネスでもプライベートでも常に輝いている印象です。
一方で、自分では気づいてないと思うんだけど、
ちょっとした仕草や言動、
知らず知らずに
人が離れていってしまう、実に残念な人の「たしなみ」
西洋のプルトコールマナー(国際儀礼)の基本は、
「相手に不快な思いをさせないこと」が大前提。
一流の方々は、それも心得ているし
常に意識を高くもっていて
相手へ尽くすことを第一に
とてもよく気配りがあるんです。余裕すら感じられるしね。
では、残念な三流止まりの人はと言うと・・・・・・
人間の本質は品格に現れると言われるように、
ちょっとした「たしなみ」の違いで
一流にも、二流にも、三流にも見えてしまう、
ある意味、その格の違いは一体何でしょう。
できるだけ、それを分解して
一流のたしなみと三流止まりのたしなみとして
紐解いていこうかな、と思います。
それでは、そもそも「たしなみ」とは?
ググってみると・・・・
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たしなみ【嗜み】
このみ、芸事などに関する心得、つつしみ、節度、普段の心がけ
以上 weblio より
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かなり大雑把な意味合いですが、
興味深い論文もあって
京都大学大学院教育学科教授
稲垣 恭子先生の研究の中で
日本女性のたしなみついて書かれているものを
ご紹介すると、
歴史的には、遡ること明治初期。
女性の「たしなみ」は人格や品性の修養、あるいは趣味、
作法といったことと一緒に使われて
立ち居振る舞いから服、化粧の仕方外見の整え方から始まって、
手紙の書き方や文学、音楽、美術などの趣味に作法、社交が結びついたのが
「たしなみ」で、
身体を軸としながらその延長としての外見、
さらに家庭内を良くする
目的にもなっていたようです。
昔は「お稽古」として、手習い、三味線、踊りやお琴、茶道や華道、
今だったら、ピアノとか英語とかバレエとかかしらね。
これらを通して行儀作法とか、一般常識を学んでかつこれ自体が
女性同士の社交の場でもあったようです。
そう言われると、かつて貴婦人たちの社交の場でもあった
アフタヌーンティーに共通しているかもしれませんね。
ヨーロッパの貴婦人達の「たしなみ」といったら、
舞踏会のダンス教育やプロトコールマナー、エチケットという
ある意味、上流階級での社会的地位の中での
確認の場として、たしなまれていたことを思うと
日本でのたしなみはちょっと違う位置にあった
ようです。
かつてのより良い家庭を作り上げる目的でもあった、
浅くて幅広い教養をみにつける「たしなみ」が
豊かな人生につながるというのは、
ヨーロッパの教えに共通していることと考えると、
ぜひ「たしなみ」を身につけることで、
豊かなライフスタイルにつなげていって欲しいものです。
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