日本にいる時には、さほど気にすることはありませんでしたが

アジアにいる時もかな。

ただイギリス駐在の際に特に
「レディーファースト」というものを

とても身に染みてその大切さを感じました。

マナーや階級が厳しいイギリスならではかもしれないけれど、

普段の生活の中でも目にする光景からも、

さりげなく、「レディーファースト」があると

ちょっと感動！したものです。

小さな男の子からも

ちょっとファンキーに見えるティーンエイジャーからも、
紳士からはもちろんだけど、

おじいちゃんからも、

こんなおばさんの私にでも

レディーファーストでさりげなく譲ってくれて

なんとも淑女の扱いに背筋がピンと伸びたものです。

どうしても日本の昔からの教育が、
男性は質実剛健、

女性は良妻賢母が良しとした時代を経ているので、
その名残もあるからかもしれませんが、

いまでも女性は控えめ、謙虚にという気持ちの人も
結構多いと思ってます。
良い日本の伝統と大切にしたいところもありますがね。
でも、これって昭和かしら？

平成生まれの、我が娘を見ていると、

今の若い世代はなんとも言えませんが・・・・。

さて、

一歩社会に出てみると

世の中はとても便利で豊かになりましたよね。
情報もたくさん飛び交い、
教育も充実しています。

物質的にも恵まれ、
高度な知識を身に着けている人は珍しくないし、
調べようと思えば、
ググれば動画付きで親切に教えてはくれてます。

ただ、

一方で相手を思いやることができる人や、
謙虚な人は少なくなった気がします。

 

国際化の動きから、英語教育にはとっても熱心だし、
そこに、たくさんのお金をかけているのが現状。

にもかかわらず、レディーファースト文化を正しく理解して
エスコートが上手にできる人は、
どれくらいいるかしら？

家庭の生活の中で学ぶことや
学校教育の中で教えてもらうことなど
さほどないでしょうし、

親の認識によって
小さい頃からの環境にも
少なからず影響しているのかと思いますが、

これだけ、情報が取れる時代、
いくらでも学ぶことはできることを考えると
最終的には本人の自覚次第に
行き着いてしまうかもしれません。

私自身だって、小さい頃から別にとやかく親から言われたり
学校でマナーやエチケットの勉強なんて
教えてもらった覚えがありません。

人の振り見て、我振り直せ、でしょうか？
自然と見つけて行った、
いや、出来ないと、まずい！と思って

色々と聞いたり調べたり学んだりと
身に付けて行ったというのが正直なところ。

では、必要になったら自分で学ぶでしょうか？

ここでまずはレディーファーストについて触れてみたいのですが、

 

「レディーファースト」とは・・・

公共の場で、子供や女性や高齢者のような弱い立場の人を配慮し、
気遣うことから、優先させること。
また現代のマナーの観点から女性のほうが
上位者とみなして優先するという考え方も含まれています。

今の位置付けはこのようですが、

実は歴史的流れからは、かなり意味が違ってきていて、
元々は男性優位の考え方からの始まったものなんです。

また、

昨今では男女平等、ジェンダーといったこれからの時代は、
特別扱いをするレディーファーストは失礼にあたるという考えもあり、
もしかしたら、時代とともにもっと変わってくるかもしれませんね。

ここに触れると、また話が長くなるので、
話を現代の認識に戻しますが、

まずは、今大切なことはレディーファーストに対する心構えですよね。

 

単に知識を有しているだけではだめで、
人を思いやる心や、相手のためになるという気持ちが基本なんです。

その大切な気持ち常に念頭に置き
レディーファーストのスキルを身に付ければ、
多くの人から感謝され、信頼を得ることにつながります。

もちろん印象よくコミュニケーションもよく取れ
人間関係も良くなることでしょう。

レディーファーストは
決して難しいことでもなく誰にでもできるもの。

 

いかに相手の立場に立って、相手がどうしたら心地よく思うか？
ということを常に心がけることが大事なことです。

されるのを待つのではなく、こちらから積極的に
２歩先、３歩先を考えてみること。
これは、ビジネスでも人と人とのコミュニケーションでも
身につけるととっても役立つものです。

ポイントはさりげなくですが、
こればかりは自然とできるようになるには
経験を積むことでしょうか。

 

なので、ググって調べて付け焼き刃では、
ボロが出るのは当たり前。

 

英語教育も大切ですが、
グローバルな世界を渡り歩いていくのであれば
このさりげなくレディーファーストができる人、
あるいは、
される側の立ち振る舞いを身につけることが
大切です。

 

相手のためになる、
相手に喜んでもらうことが
イコール、
自分の幸せになるものです。

 

女性も謙虚にしたたかになることは、とても良いことですが、
あくまでもTPOに応じ男性がレディーファーストをしてきたら、
女性はそれを素直に受けとめて、
笑顔で「ありがとう」で答えることも重要ですからね。

 

する側も、される側も気持ちよくスマートに
過ごしたいものですよね。