サロンド英華

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2020.06.08お知らせ

フォークとナイフでライスはどう食べてる?

やっと緊急事態宣言が解除されましたね。
本来なら、大いに喜ぶべきなのかもしれませんが、
まだまだ余談許さない状況だと言い聞かせ、
私自身も、世の中の動きを見ながら
徐々に対応していきたいなと思っています。

さて今回はよく質問を受けるのですが、

お食事のマナーで
ライスを食べる際のナイフとフォークの使い方についてです。

自粛ムードで外食もままならない時期ではありますが、
ぜひこの時期にいざという時に困らないためにも
身に付けておいてくださいね。

さて
フォークの背にのせる?腹にのせる?
それとも
フォークを右に持ちかえますか?

です。

答えは・・・・

どちらでもOKです。

どちらか?期待していたらごめんなさいね。

では、お応えしていきましょう~。

そもそもですね、
ライスを主食にするのは、アジア特有の文化です。

西洋のフルコースメニュー
ライスじたい存在しません。

あるとしたら、
ライスプディングのようにデザート的、
添える野菜的、に食するぐらいでしょうか。

つまりフォークとナイフでライスを食べるマナーは
確立されていないというわけなんです。

まず、ナイフとフォークを使うのは、
明治時代になって欧米諸国から洋食文化が入ってきたころ、
フォークやナイフの食べ方が日本人にも新たな
「食法」として根付いたことからです。

今では、日本だと
「ライスにしますか、パンにしますか?」
と選ぶ機会も多くなっています。

ちなみに、どちらを頼んでいますか?

なんとなくですが、
圧倒的に「ライス」と答える人が多いような気がします。
さすが日本人と思いますが。

では、平皿に美しく盛られた
「ライス」をフォークとナイフでどのように食べますか?

結論から言いますと、
フランス式かイギリス式か?
自分スタイルをもってください!

ということです。

そもそも、西洋マナーにないものをあえてフォークとナイフで頂く際、
どのように振舞うか?ですが、イギリス式かフランス式かで変わってきます。

ちなみにそのスタイルを紐解いていくとですね、

日本の帝国海軍はイギリス式のテーブルマナーを採用したのきっかけで、
左手にフォークを持ち、フォークの背にライスをのせていただいたそうです。

一方

帝国陸軍が採用したフランス式・アメリカ式マナーでは、
右手にフォークを持ち替え、フォークですくっていただいたというわけです。

フランス式ではフォークの腹に乗せて食べるものOKなので。

今では、右手に持ち替えて食べるのは、行儀が悪いという方もいますが、
西洋の本場でも、カジュアルに食事を楽しんでいる場合には、
持ち替えて食べている様子を見かけたし、

要は、どちらも間違いはなくって、
周りの方に不快な思いをさせないことが第一で、
まずはスマートに自信を持っていただくことが大事なのかな、と思います。

 

ちなみに、
「もしも宮中晩餐会に招かれたら〜渡辺誠著」より抜粋です。

 

『食におけるマナーというのは
「こういう場面ではこうすべし」
「こういうことはやってはいけない」と、
禁則や形式でがんじがらめにするべきではないと思う。
なぜそういうふうにするようになったのか、どうしてそうしたほうがいいのか、
という各マナーの背景を理解したうえで、
その人がもっとも自然に振舞えるような所作こそが、
最良のマナーではないか と考えるわけである。
つまり食事そのものを愉しみ食事を共にする人たちとのコミュニケーションを愉しむ事ができてこそ、真のマナーである』

なので、あまり形式にとらわれすぎるのも
良くないと私も同感です。

ただですね、
特にマナーを重視するシーンで
エレガントさにこだわるのであればイギリス式がいいかもしれませんね。

宮中晩餐会の際にはあれこれ入り混じってしまうので
一応当時の上流階級で建築様式のスタイルが多くを
イギリス式から取り入れている関係も多かったからかもしれませんが、

晩餐会でのマナーはイギリス式に統一されたそうです。

とはいえ食事がイギリス料理ではなく、
フランス料理なのですがね。
(お味に関しては納得しますが(^◇^;))

食べ終わった後のフォークとナイフの置き方は、
国によってまちまちな見解です。

イギリス式はお皿に対して縦(6時の方向)に、
フランスやアメリカ式は真横(3時の方向)、
と一般的に言われますが、

日本では、概ね4時の方向に置く方が多いですね。

これも、歴史的な流れから考えれば
絶対これが正しい、これがダメということは
決してないのです。

 

とはいえ今、何料理をいただいているかで使い分けができたら
最高です。
その方の教養と品格を感じ一目置かれるかもしれませんね。

 

いずれも、ポイントとしては
音を立て無いことと
刃先は必ず手前(内側)に向けることだけは
押さえておくことでしょうか。

あとは、美しく頂くポイントは姿勢と食べ方なので、
洋食は和食のように器を持ちません。

前かがみになって、顔をお皿に近づけるのもよくないので、
姿勢をただし、顔を下に傾ける程度で、
フォークでライスを口に運んでくださいね。

 

いろいろな国の食文化が明治以降日本に伝わり、
色々な食べ方があるので、それを知った上で
「自分はどこの国のスタイルで食べるから、この食べ方」という、
教養を持った上で、
自分流のスタイルで、いただくのが良いのかもしれませんね。



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